歯科矯正にかかる費用はいくら?治療方法・治療前後別に紹介

矯正歯科費用は、矯正の方法や装置によって異なります。この記事ではマウスピース矯正や表側矯正、裏側矯正など治療方法別の費用や、カウンセリング料や診断料、矯正装置代など治療前後の費用について詳しく解説します。

  • 歯科医院名:緑のテラス歯科クリニック
  • 歯科医師名:院長 丸山啓介先生
  • サイトURL:https://midori-terrace.com/

歯科矯正を検討している方にとって、気になるのは費用のことでしょう。歯科矯正の費用は治療方法によって異なり、治療前・治療中・治療後でもかかる費用が変わってきます。また、歯科医院によっても料金設定が異なります。

この記事では、一般的な歯科矯正の費用について、治療方法別と治療時期別に詳しく解説します。また、歯科矯正の支払い方法や、費用に関するよくある質問についても紹介します。

治療方法別|歯科矯正の費用

歯科矯正には、マウスピース矯正や表側矯正、裏側矯正などさまざまな治療方法があります。それぞれの治療方法によって、費用は異なります。ここでは、平均的な費用について紹介します。

また、以下で紹介する金額は、あくまで平均的な費用です。費用は矯正の範囲や治療期間によって異なるため、事前に歯科医院に確認しましょう。

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明なマウスピースを使った目立ちにくい矯正方法です。従来のワイヤー矯正よりも目立たず、近年では「TI-A-LINE」といったオンライン矯正もあることから、人気が高まっています。

装置代が比較的安価で、平均的な費用は30万円〜120万円程度です。費用が幅広いのは、装置のブランドや使用枚数によって、費用が異なるためです。

費用面も考慮しながら、自分に合ったマウスピース矯正を選ぶ必要があります。使用して矯正が上手くいかなかった場合は、追加費用が発生することもあるため、余裕をもった予算を考えておきましょう。

マウスピース矯正は、透明で目立ちにくいのが大きな特徴です。そのため、人前で装置が見えることを気にせず、自然な笑顔でいられるのが魅力です。また、取り外しができて歯磨きができるため、虫歯ができにくいことも大きなメリットといえます。

しかし、マウスピース矯正はワイヤー矯正と比べて、治療できる症例に限りがあります。自分の歯並びの状態に適した矯正方法かは、歯科医師によく相談しましょう。

表側矯正

表側矯正は、歯の表側にワイヤーやブラケットを装着する一般的な矯正方法です。平均的な費用は70万円〜100万円程度で、歯科矯正の中では比較的安価です。

表側矯正は、歯科矯正の中では最もオーソドックスな方法で、適応範囲が広いため、さまざまな症状に対応できます。表側に装着するため、食べかすが挟まっても歯磨きで綺麗にできるのが魅力です。また、滑舌に影響が少ないことも大きなメリットです。

しかし、装置が目立つため、見た目を気にする人には向いていません。しかし、ワイヤーの色を白っぽくしたり、セラミック製のものにしたりと、目立たなくすることも可能です。費用を抑えつつ、しっかりと歯を動かしたい人におすすめの矯正方法です。

裏側矯正

裏側矯正は歯の裏側から矯正する方法で、表側矯正と比べると目立ちにくいことが特徴です。装置代が高額で、平均的な費用は100万円〜150万円程度かかります。表側矯正と比べると費用は高くなりますが、装置が目立ちにくく、審美面を重視したい方におすすめです。

裏側矯正は、装置が歯の裏側に隠れるので、他人から見て目立ちにくいことが最大の魅力です。そのため、社会人や人前で話す機会が多い方に人気の矯正方法となっています。また、舌の癖が改善しやすくなるため、矯正後の後戻りのリスクを軽減できることも大きなメリットです。

しかし、舌の動きが制限されるため、表側矯正に比べると発音がしにくいです。また、舌に矯正器具が接触しやすくなることから、口内炎ができやすくなる方もいます。

費用は高めですが、目立たない矯正を希望する人にはおすすめの方法といえるでしょう。

ハーフリンガル矯正

ハーフリンガル矯正は、目立ちやすい上の歯は裏側矯正、目立ちにくい下の歯は表側矯正する方法です。平均的な費用は80万円〜130万円程度で、表側矯正と裏側矯正の中間的な費用となります。

ハーフリンガル矯正は、上下の歯で矯正方法を使い分けることで、それぞれのメリットを活かせることが特徴です。目立ちやすい上の歯のみ裏側を矯正することで、矯正が目立ちません。また、下の歯を表側矯正にすることで、料金を安く抑えられます。

しかし、個人の歯の見え方によっては、矯正が目立つこともあります。また、表と裏の両方に取り付けられているため、感覚が掴みにくく、上手に歯磨きをするまで時間がかかります。

上下の歯のバランスを考えつつ、装置の見た目と矯正効果を両立させたい人に適した方法です。

部分矯正

部分矯正は、歯並びの特定の部分だけを集中的に改善する治療法です。この方法は、一般的な歯並びの治療よりも費用が低く、期間も短い傾向があります。具体的な費用は、平均的に35万円から60万円程度です。

気になる部分をピンポイントで矯正できるため、費用が安く、期間も短くなることが大きなメリットといえます。最低限の歯しか動かさないため、痛みも少ないです。

しかし、部分的な矯正は全体的な噛み合わせのバランスに影響を与える可能性があるため、慎重に考える必要があります。また、歯並びの悪さが他の部分にも及んでいる場合は、この方法が適しているかを検討する必要があります。

部分矯正は、歯並びを部分的に改善して、短期間で目に見える変化を実感したい方に適しています。しかし、歯並びや歯の状態によっては、部分的な矯正が不向きな場合もあるため、歯科医師とよく相談することが重要です。

治療前後別|歯科矯正の費用

歯科矯正の費用は、治療前や治療後、治療中といった様々な段階で異なる場合があります。また、治療期間の長さや通院回数といった要素も費用に影響を与えます。ここでは一般的な目安を紹介します。

しかし、歯科医院によって料金設定が異なるため、具体的な金額は治療前にしっかりと確認しましょう。

治療前にかかる費用

治療前にかかる主な費用は、カウンセリング料や診断料、虫歯の治療費用などです。治療前の費用は、歯科矯正を始めるかを判断するうえで重要なポイントとなります。ここでは、それぞれの具体的な料金について解説します。

カウンセリング料

まずはカウンセリングを受けます。カウンセリング料は、無料〜6千円程度が相場です。カウンセリングは、歯科矯正を始めるかを決める大切な機会なので、しっかりと相談して判断をしましょう。

カウンセリングでは、自分の歯の状態や希望する矯正方法について伝えます。歯科医師は、それらの情報を元に、適した矯正方法や治療期間、費用などを提案します。

カウンセリングで疑問点や不安な点があれば、遠慮なく質問しましょう。歯科矯正は長期間の通院が必要な場合が多いので、納得したうえで治療を始められるように、しっかりと話し合うことが大切です。

診断料

カウンセリング後は診断を受けます。診断料は無料〜16万円程度が相場です。

歯科医院の料金設定や歯の状況によって金額は異なります。高額だとしても、診断は矯正治療をするうえで欠かせないため、必要な費用と考えましょう。

まずは、口腔内の写真撮影やレントゲン撮影、歯型取りなどを行い、歯や噛み合わせの状態を詳しく調べます。歯の生え方や噛み合わせ、歯並びと顔立ちのバランスなどを細かくチェックして、最適な矯正方法を提案します。

診断結果は、治療計画を立てるうえで重要な判断材料になるため、分からないことがあれば積極的に確認しましょう。

虫歯の治療費用

歯科矯正を始める前に、虫歯の治療が必要な場合があります。虫歯の治療費用は、軽度であれば数千円程度ですが、重度の虫歯になると3万円ほどかかる場合もあります。

虫歯がある場合は、歯科矯正を行えないため、早めに治療を済ませておくことが大切です。

治療中にかかる費用

治療中にかかる主な費用は、矯正装置の費用と調整料(処置料)です。装置代は、総額の大半を占めることもあるので、治療方法を選ぶ際は慎重に検討しましょう。また、調整料は毎月必要になるので、長期的な資金計画を立てておくことが大切です。

矯正装置の費用

歯科矯正で使用する装置の費用は、矯正方法によって異なります。一般的な費用は、以下のとおりです。

マウスピース矯正:30万円~120万円
表側矯正:70万円〜100万円
裏側矯正:100万円〜150万円
ハーフリンガル矯正:80万円~130万円
部分矯正:35万円~60万円

また、プラスチック製やセラミック製のものは目立ちにくいですが、従来のワイヤーよりも高額になります。「目立ちにくいものがよい」「部分矯正がよい」と思ったとしても、歯の状況によっては、自分の希望する矯正方法が選べないケースもあります。診断の結果や生活スタイル、予算に合わせて最適な矯正装置を選びましょう。

調整料(処置料)

歯科矯正では、定期的に通院して装置の調整を行う必要があります。ワイヤー矯正では月1回、マウスピース矯正では2〜3か月に1回の通院が必要です。

調整料は、3千円〜5千円程度が相場です。しかし、歯科医院によっては、調整料が矯正装置の費用に含まれている場合があるため、確認しておきましょう。調整料は毎月かかる費用なので、長期的な費用の計画を立てておくことが重要です。

調整では、矯正器具を交換・調整し、歯の動きを確認します。矯正治療中にトラブルが合った際は、調整時に対処法を医師に確認しておきましょう。定期的に調整することで、きれいな歯並びを実現できます。

治療後にかかる費用

治療後にかかる主な費用は、保定装置の費用と保定観察料です。歯科矯正の総額を考えるうえで、見落としがちな費用項目です。治療後のケアは非常に重要なので、しっかりと予算にいれておきましょう。

矯正治療が終了した後も、一定期間必要になります。保定期間は個人差がありますが、平均して2〜3年程度と言われています。保定をおろそかにすると治療効果が損なわれるリスクがあるため、通院を続けることが大切です。

保定装置代金

矯正治療が終了した後は、後戻りを防ぐために保定装置を使用します。保定装置は主にリテーナーとマウスピースの2種類があります。

リテーナーは歯科医院によって異なりますが、一般的には2万円程度です。マウスピースも同様に歯科医院によって価格が異なりますが、目安としては6万円程度が考えられます。また、一部の歯科医院では、保定装置の費用が矯正費用に含まれている場合があります。

数か月は、1日20時間以上の装着が必要となります。矯正装置を外すと、歯が元の位置に戻ろうとするためです。

2年目以降は、就寝時に装着します。保定装置の装着時間をしっかり守ることによって歯並びを安定させることができます。

保定観察料

保定期間中は、定期的に歯科医院で経過観察しなければいけません。保定観察料は、1回の通院で3,000円〜4,000円程度が相場です。保定観察の頻度は、歯科医院によって異なりますが、2〜3ヶ月に1回程度の通院が一般的となります。

保定観察は、矯正治療の効果を維持するために重要なため、きちんと通院することが大切です。保定観察で歯科医師に「リテーナーを外して大丈夫です」という許可が出るまで、しっかりと装着しましょう。

歯科矯正の支払い体系

歯科矯正の支払い体系には、総額制(トータルフィー制)や処置料別払い制、ステップ別支払い制などがあります。それぞれの支払い体系のメリット・デメリットを見ていきましょう。支払い体系は歯科医院によって異なるので、事前に確認しておくことが大切です。

総額制(トータルフィー制)

総額制は、矯正治療の総額をあらかじめ提示し、分割払いや一括払いで支払う方式です。総額には、装置代や診断料、調整料、保定装置代などが含まれます。しかし、歯科医院によって含まれている料金が異なるため、事前に内訳を確認しておきましょう。

メリット

総額制の最大のメリットは、治療開始前に総額がわかるので、経済的な計画が立てやすいことです。また、途中で治療内容が変更になった場合でも、追加料金がかからないため安心です。

治療期間が長引いても、追加料金がかからないことも魅力のひとつです。通院回数が多くなっても、追加料金を気にする必要がないため、治療に専念できます。

また、総額制は歯科医院にとってもメリットがあります。治療費用が確定しているので、安定した経営計画を立てられるためです。患者さんにとっても、歯科医院にとっても、メリットの多い支払い体系だといえるでしょう。

デメリット

総額制のデメリットは、治療途中で中断した場合に、残りの金額が返金されないことが多いことです。また、予定していた装置を使用しなかった場合も、返金されません。

また歯科医院によっては、総額に保定期間中の費用が含まれていないことがあります。事前に内訳を確認しておかないと「予定より多く支払うことになった」ということになり兼ねません。

総額制は、治療内容があらかじめ決まっている場合に適しています。治療方針が変更となる可能性がある場合は、別の支払い体系にするとよいでしょう。

処置料別払い制

処置料別払い制は、診察や処置ごとに費用を支払う方式です。初診料や診断料、装置料、調整料などが、それぞれ別々の費用として設定されています。

メリット

処置料別払い制のメリットは、診察や処置ごとに支払うので、その都度費用を確認できることです。また、治療途中で中断した場合に、支払いは中断時点までのため、無駄な出費を抑えられます。

治療内容が変更になった場合も、その分の費用のみ追加で支払えばよいため、柔軟に対応できます。また、治療期間が短くなれば、支払い総額も抑えられるので、経済的なメリットもあります。治療期間が短い歯科矯正であれば、処置料別払い制がおすすめです。

デメリット

処置料別払い制のデメリットは、治療期間が長引くと総額が高くなることです。また、毎回の支払い額が変動するので、経済的な計画が立てにくいことも挙げられます。

さらに、1回ごとに支払うため、トータルでどれくらいの金額になるのか不透明です。個々の処置料は安く感じても、トータルでは高額になることがあります。

矯正治療は長期間に及ぶことが多いので、総額が予想以上に膨らんでしまうことがあります。処置料別払い制を選ぶ際は、トータルの費用をしっかりと確認しておくことが大切です。

ステップ別支払い制

ステップ別支払い制は、矯正治療の各ステップ(診断・装置装着・調整・保定)ごとに、あらかじめ設定された金額を支払う方式です。各ステップの費用は、治療開始前に提示されます。

メリット

ステップ別支払い制のメリットは、総額制よりも治療開始時にかかる費用を抑えられることです。また、ステップごとに区切りがあるので、支払いのタイミングもわかりやすく、計画的に支払いを管理できます。

さらに、治療途中で中断した場合、次の段階に進まなければ支払いは発生しないので、無駄な出費を抑えられます。転居や転院する場合にも、便利な支払い方法です。

また、ステップ別支払い制は、治療の進捗状況に合わせて支払いができるため、モチベーションが上がりやすいというメリットもあります。各ステップをクリアするごとに、治療の成果を実感できるので、次のステップに進む意欲が湧いてきます。

治療へのモチベーションを維持しやすいので、最後まで頑張って通院できる可能性が高くなるでしょう。

デメリット

ステップ別支払い制のデメリットは、ステップごとに支払うため、トータルの金額が分かりにくいことです。途中で治療内容が変更になった場合に、今後のステップの費用が変更になる可能性もあります。

歯科医院によってステップや料金設定が異なるため、事前に確認してから契約しましょう。

歯科矯正で利用できる支払い方法

歯科矯正では、一括払いやクレジット払い、デンタルローンなど、多くの支払い方法が利用できます。ここでは、それぞれの支払い方法の特徴を解説します。

しかし、支払い方法は歯科医院によって異なるので、事前に確認しておきましょう。メリット・デメリットを確認したうえで、自分のライフスタイルに合った支払い方法を選びましょう。

一括払い

一括払いは、治療費用を一度に全額支払う方法です。一括払いのメリットは、分割払いに比べて金利や手数料がかからないことから、総額が安くなる傾向があります。また、支払いを一度で済ませられるので、支払い管理の手間がかかりません。

デメリットは、一度に多額の支払いが必要になることです。一度に多額の支払いが必要になるため、事前に資金計画を立てておくことが大切です。経済的な余裕がある方におすすめの支払い方法ですが、一括払いができない場合は他の支払い方法を検討する必要があります。

クレジット払い

クレジット払いは、クレジットカードを利用して一括払いや分割払い、リボ払いを選択する方法です。クレジット払いのメリットは、一括払いが難しい場合でも、分割払いで支払いができることです。

分割払いやリボ払いにすることで、月々の支払いに分けることができます。また、クレジットカードによっては、ポイントが貯まるなどの特典があるため、お得に支払いができる場合もあります。

デメリットは、分割払いの場合は手数料や金利がかかることです。クレジットカードの金利は12%〜15%と高めです。

また、支払い金額によっては医療費控除を利用できません。病院がクレジット払いを受け付けていない場合は、そもそも選択肢からはずれてしまうこともあります。

クレジット払いを選ぶ際は、手数料や金利を確認しておくことが大切です。手数料や金利を加味したうえで、月々の支払い額を計算し、無理のない支払いプランを立てましょう。

デンタルローン

デンタルローンは、歯科治療専用のローンです。治療費用を医療ローンで分割払いができます。

デンタルローンのメリットは、クレジットカードがなくても利用できることです。また、金利が5〜7%程度と一般的なローンよりも比較的低く設定されているので、長期の分割払いでも利息の負担が軽くなります。

デメリットは、審査が必要なので、申込みから融資までに時間がかかることです。また、返済に遅れてしまうと遅延損害金を支払う必要があります。

返済シミュレーションを活用して、月々の返済額を計算し、無理のない返済プランを立てましょう。また、審査に必要な書類を事前に準備しておくと、スムーズに申込みができます。

院内分割払い

院内分割払いとは、歯科医院が独自に提供している分割払い制度です。治療終了月までに治療費を完済するという契約を結びます。

デンタルローンとは異なり、審査が不要な場合が多いので、気軽に利用できるのがメリットです。また、歯科医院によっては、無金利で分割払いができる場合もあります。学生などクレジット審査が通りにくい方にとっては、ありがたい制度といえるでしょう。

デメリットは、一部の歯科医院でしか取り扱いがないことです。また、歯科医院によって制度の内容が異なるので、事前に確認が必要です。

多目的ローン

多目的ローンは、銀行や信用金庫で使えるローンです。多目的ローンのメリットは、歯科治療だけでなく、他の用途にも使えるので、ローンの一本化ができることです。また、金利が5%とかなり低めに設定されていることが多いため、長期の分割払いに向いています。

デメリットは、審査が必要なので、申込みから融資までに時間がかかることです。また、融資限度額が高額に設定されている場合が多いので、借り過ぎに注意が必要です。他の用途で借りたローンがある場合は、返済額が膨らまないように注意が必要になります。

歯科矯正の費用に関するQ&A

最後に、歯科矯正の費用に関するよくある質問について見ていきましょう。歯科矯正は高額な治療なので、費用面での不安や疑問を持つ方は多いです。ここでは、そんな疑問にお答えします。

費用が高額な理由は?

歯科矯正の費用が高額な理由は、医療保険が使えない自由診療のためです。医療保険は病気を治すための保険であるため、歯並びを整える矯正歯科には適応されません。

しかし、唇顎口蓋裂やゴールデンハー症候群といった厚生労働大臣が定める疾患が原因で矯正する場合は、医療保険の対象となります。治療前に医療保険の対象ではないか確認しておきましょう。

歯並びをよくするために行う歯科矯正は、以下のような理由で費用が高額となります。

治療期間が長期にわたること
高度な技術と専門知識が必要なこと
カスタムメイドの装置を使用すること

歯科矯正は、装置の作成から装着、調整、保定まで、長期間の治療が必要です。また、患者さん一人ひとりの歯の状態に合わせてカスタムメイドで作成するので、コストがかかります。このような理由から、歯科矯正の費用はどうしても高額になります。

矯正装置を破損・紛失した場合の費用は?

矯正装置を破損したり紛失したりした場合に、基本的には自己負担で再作成する必要があります。再作成費用は、装置の種類によって異なりますが、1万円〜3万円程度かかります。矯正装置は、比較的に破損しにくい作りにはなっていますが、きちんと装着していなかったり、歯ぎしりの癖が合ったりする方は、破損させてしまう可能性が高いです。

装着時は、強い力をかけすぎないようにしましょう。また、外す際は、歯科医師に指示された方法で外すことが大切です。無理に外そうとすると、装置が破損するリスクがあります。

矯正装置を紛失しないためには、ケースに入れて保管することが大切です。とくに、マウスピース型の装置は、外した後に紛失しやすいので注意が必要です。歯科医院から渡されるケースに入れて、決まった場所に保管しましょう。

後戻りした場合の費用は?

矯正治療が終了した後に、後戻りが起こることがあります。後戻りした場合は、再度矯正治療が必要になるので、追加の費用がかかります。

再矯正の費用は、後戻りの程度や治療方法によって異なりますが、20万円から100万円かかることがあります。部分矯正で対応できるようであれば20万円ほどで済むでしょう。しかし、1回目と同じくらいの治療が必要な場合は100万円ほどかかるケースもあります。

後戻りは、矯正治療後の歯の移動が原因で起こります。歯は、矯正装置で動かした後も、元の位置に戻ろうとする力が働きます。

この力に負けないよう、保定装置でしっかりと歯を固定する必要があります。保定装置の使用を怠ると、せっかくの矯正効果が損なわれてしまい、後戻りしてしまうのです。

後戻りを防ぐためには、歯科医師の指示を守ることが何より大切です。保定装置の使用時間や使用方法、装着期間などは、歯科医師が患者一人ひとりの状態に合わせて決めています。

そのため、自己判断で使用を中断したり、使用方法を変えたりすることは避けましょう。疑問や分からないことがあれば、すぐに歯科医師に相談しましょう。

途中で辞めたら返金してもらえる?

歯科矯正は、一般的にオーダーメイドの装置を使用するため、治療の途中で中止した場合は、返金は難しいのが現状です。一人ひとりの歯に合わせて作成しているため、転用ができないためです。

また、歯科矯正は、装置の製作から装着、調整、保定まで、一連の流れで行う治療です。途中で治療を中止すると、歯の動きが不安定になり、後戻りのリスクが高まります。歯や顎の関節に負担がかかり、痛みや違和感が出ることもあります。治療を中止することで、元の状態よりかえって歯の状態が悪化する可能性があるのです。

そのため、歯科矯正を安易に途中で中止することは避けましょう。どうしても治療を中止したい場合は、歯科医師とよく相談のうえ、自己責任で判断する必要があります。

費用を抑える方法は?

歯科矯正の費用を抑えるためには、いくつかの方法があります。まず、治療方法を選択する際に、費用の安い方法を選ぶことが重要です。たとえば、マウスピース矯正は他の矯正方法と比べて費用が安い傾向にあります。

次に、複数の歯科医院を比較することがポイントです。歯科矯正の費用は歯科医院によって異なるため、複数の歯科医院で見積もりを取り、費用を比較しましょう。その中から、費用が安い歯科医院を選択することをおすすめします。

また、ローンを組む場合は、院内分割や多目的ローンなど、無利子や低金利の選択肢を検討しましょう。高金利のクレジットカードでローンを組むよりも、コストを抑えることができます。余裕がある場合には、クレジットカードでの一括支払いを選択することで、ポイントが付与されるため、さらにお得になります。

しかし、費用の節約だけに注力するのではなく、治療の質やサービス内容も考慮することが重要です。歯科矯正は、自分の歯並びや口元の印象を大きく変える治療であり、十分な検討が必要です。自分に最適な治療を受けるために、サービス内容を細かく確認し、適切な選択をしましょう。

こちらの記事では、矯正期間について解説しています。矯正期間が早く終わる人の特徴や早める方法も取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。

まとめ

歯科矯正の費用は、治療方法や治療期間、歯科医院によって大きく異なります。部分矯正で数十万円程度の費用で済む場合もあれば、重度の歯列不正の場合は百万円以上かかることもあります。矯正前にはきちんと診断してもらい、自分に合った矯正をしてもらうことが大切です。

また、費用の支払い方法も、歯科医院によって異なります。一括払いやクレジット払い、分割払いなど、さまざまな選択肢があります。後悔のない選択ができるように、費用面も含めてしっかりと検討し、自分に合った歯科医院と治療方法を選びましょう。

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